はーちん

 

 

はーちんのモー娘卒業発表から結構時間が経った。

私の中で、学業を頑張るはーちんを応援したい自分ともっとモーニング娘として頑張って欲しかったと思う自分が葛藤している。

ツイッターも、YouTubeも、「はーちんの決断にあれこれ口出しする厄介オタクなんなの?応援しろ!」という風潮が強くて、それはたしかに正しいんだけど苦しいので、ブログに逃げてきた。私が素直に思うことを書きたい。なので、人の決断に口を出すな!ということは言われたくない。これははーちん に対して言っているのではなく、自分に対してのつぶやきだ。

 

はーちんは加入してから凄まじい努力をしてきたと思う。歌もダンスも初心者でヘロヘロだったはーちんが体力オバケたちに囲まれて20分強心臓破りのメドレーをこなすのは歌割が少なくても文字通り死ぬほど大変だったはずだ。なのに、はーちんはその努力を表に見せない。いつも飄々とこなす。それがはーちんのイメージであり、モーニング娘。には珍しい常に一歩引いたところにいる女の子だった。控えめだけど頭の回転が早くて客観的に物事を見られる子、あんまり他の子とベタベタもしない、すごくさっぱりした女の子だ。

突然だが、私は勝手にこれから2年か3年後にはーちんがリーダーになると思っていたし12期以降のメンバーで一番向いているとも思っていた。アツいリーダーではないけれど、持ち前の柔らかさと冷静さで困難をいなすリーダーになると。

話が脱線したが、ここからさらに話を違うところに飛ばそうと思う。香音ちゃんのことだ。香音ちゃんの卒業は本当に幸せだった。彼女の卒業を悲しみはしたが、誰が引き止めただろうか。福祉関係の仕事に進みたいと言った時、すごく香音ちゃんらしいと思ったし心の底から応援したいと思えた。とても具体的に"夢"が伝わってきたし、なによりそれまでに数え切れないほどたくさんのものを香音ちゃんからもらってきた。歌割が少なくても、人気がなくても、持ち前の笑顔や歌声を通じてたしかに何かを懸命に私たちに伝えようとしてくれた。

ごめんなさい比較して優劣をつけたいわけじゃない。はーちんも香音ちゃんもどっちも同じくらい本当に大好きだ。ただ、この気持ちの違いはなんなんだろうって考えた時に、すごく素直な気持ちを口にすると、はーちんは頭のいい子で、周りのこと見えるからこそ自分のやりたいことより他のメンバーに見劣りしないように頑張り続けてきた3年半のように私には見えてしまった。もっとできなくてもいいからパフォーマンス面でわがままになってほしかったし、そうなれば人をもっともっと魅了できるポテンシャルがあるのに、常に自分の弱い部分やできない部分を人並みに揃えようと頑張ってしまってはーちんのいいところが隠れてしまっていたような気がしてしまう。圧倒的にそんな育て方をしてる事務所が悪い。事務所が悪いけど、でもはーちんは本当にモーニング娘。でやりたいことができたの?二度と戻ることができないモーニング娘でやり残したことはないの?凄いわがままだけどそう感じてしまう。

モー娘として与えられる影響力って本当にすごい。人をこんなに幸せにできる仕事はなかなかない。はーちんにとってモーニング娘ってなんだったんだろう?アイドルってなんだったんだろう?その答えを求めてしまうのは傲慢だろうか。高校に行けないのは問題だけど、大学はいくつになっても行っていい場所だ。大卒じゃないと今後の就職に響くとか将来のことを考えてとか、いろいろあるかもしれないけど、私は実際に大学に行っている身として、大学は自主的にこれを学びたい!という意志が弱い強いに関わらずなければほとんど行く意味がない場だと思っている。大卒という肩書きを手に入れるために単位を取るだけの場に成り下がるのだ。ではモー娘を諦めてまで行きたい短期大学でなにを勉強したいのか?その後さらに行きたい4大で突き詰めたいなにかがあるのか?それがはっきりと見えてこないからどうしても少しモヤモヤしてしまうんだと思う。それさえはっきりと見えれば私なにも文句はない。なんのモヤモヤもなく頑張って!と言えるだろう。ただ、大学でのビジョン・その先のキャリアがはっきり見えてこない、それは普通の19才は求められないことでも、やはりモーニング娘という特殊な状況に置かれたはーちんには求められる部分だと思うし、そのビジョンとモーニング娘との違いはなんなのか?得られるものななにが違うのか?ということをぜひ比べて考えてほしい。

別にそれが何だって構わない。アナウンサーでも丸の内のOLでもなんだって構わない。ただ、もう普通の女の子に戻りたいって気持ちだって構わない。「学業専念」というわかるようでわからない無機質な四文字より素直なはーちんの気持ちが聞きたい。それはわがままなのか。